宝くじ9000万円大当たり騒動記!?
それは平成元年1月1日の朝、一本の電話から幕をあけた。「○○さん商店街の出した年末ジャンボ宝くじ一等があたったでー」と叫ぶように景品の宝くじを管理していた組合役員からの連絡、 「一等ってなんぼや?」と普段宝くじを買ったことのないこちらはさほどピンとこない。
「前後賞合わせて9000万円やがな!!」
と言う悲鳴にも似た声に、ようやくこちらも「こらえらいこっちゃ!さあどうしょう。」と頭は驚きやら喜びやらで大混乱。
これからが大変、まずは商店街のお客さんに「9000万円大当たり!手元の宝くじが当たっていないかどうか再確認を!タンスや戸棚にしまい忘れていませんか?」のお知らせの大看板を設置、新聞にもその趣旨で掲載を依頼する。
翌日からは商店街のそこここで、人が集まれば当然、その話でもちきり、「だれやろ?あたったのは・・・」と興味津々。商店街も万が一に備えて当時の宝くじ発行元、第一勧銀に当選者の引き換えはもうありましたか?とたずねるがプライバシーに関わると当初は門前払い、しかしこちらの意図がせっかくの当選宝くじが埋没してしまっては、と心配の一念がわかると重い口を開いてくれた。
それによると当選者は50歳の男性会社員が前後賞合わせて7500万円を、47歳の主婦が前後賞の1500万円を引き取りにこられたとのこと。
50歳の男性会社員は実直そうな人物で世間に知られることを気にしてオドオドした様子、帰り際にやっと笑って「賞金は不動産の購入資金にします」と応対の行員に深々と一礼したという。47歳の主婦はこれまで宝くじを買ったこともなかったそうで、銀行でも喜色満面「とりあえず預金して、一部をレジャーに使います。」とのこと。
商店街としてはまずはほっと一息、ところがこれからがまた一騒動。昭和天皇御崩御の後、沈滞気味の世相の中、明るいBIGニュースとばかり新聞、週刊誌、TV各社の取材申し込みが殺到、東京、大阪から20数社がやってくる、あまりの多さにこちらも理事長中心に役割分担をしてなんとか対応しました。
後日「これだけ商店街の名を宣伝しょうと思えば連載や報道による宣伝効果は2〜3億円になりまっせ(笑)」と言うのが時の理事長の弁、確かにこの後、何かにつけて他府県の人と接し名刺を交換すると「あーあの宝くじで9000万円が出た商店街ですなー」というのがしばらく続きました






